[00:00.000] 作词 : 永井建子
[00:01.000] 作曲 : 永井建子
[00:22.469]雪の進軍氷を踏んで
[00:26.805]どれが河やら道さえ知れず
[00:31.049]馬は斃（たお）れる捨ててもおけず
[00:35.365]ここは何処（いずく）ぞ皆敵の国
[00:39.657]ままよ大胆一服やれば
[00:43.978]頼み少なや煙草が二本
[00:52.653]焼かぬ乾魚（ひもの）に半煮（はんに）え飯に
[00:56.994]なまじ生命（いのち）のあるそのうちは
[01:01.193]こらえ切れない寒さの焚火
[01:05.597]煙（けむ）いはずだよ生木が燻（いぶ）る
[01:09.878]渋い顔して功名噺（ばなし）
[01:14.155]「すい」というのは梅干一つ
[01:44.525]着の身着のまま気楽な臥所（ふしど）
[01:48.784]背囊（はいのう）枕に外套かぶりゃ
[01:53.254]背（せな）の温（ぬく）みで雪解けかかる
[01:57.470]夜具の黍殻（きびがら）しっぽり濡れて
[02:01.807]結びかねたる露営の夢を
[02:06.121]月は冷たく顔覗き込む
[02:19.088]命捧げて出てきた身ゆえ
[02:23.324]死ぬる覚悟で吶喊（とっかん）すれど
[02:27.809]武運拙（つたな）く討死にせねば
[02:32.074]義理にからめた恤兵真綿（じゅっぺいまわた）
[02:36.323]そろりそろりと頸（くび）締めかかる
[02:40.666]どうせ生きては還らぬ積り

作词 : 永井建子
作曲 : 永井建子
雪の進軍氷を踏んで
どれが河やら道さえ知れず
馬は斃（たお）れる捨ててもおけず
ここは何処（いずく）ぞ皆敵の国
ままよ大胆一服やれば
頼み少なや煙草が二本
焼かぬ乾魚（ひもの）に半煮（はんに）え飯に
なまじ生命（いのち）のあるそのうちは
こらえ切れない寒さの焚火
煙（けむ）いはずだよ生木が燻（いぶ）る
渋い顔して功名噺（ばなし）
「すい」というのは梅干一つ
着の身着のまま気楽な臥所（ふしど）
背囊（はいのう）枕に外套かぶりゃ
背（せな）の温（ぬく）みで雪解けかかる
夜具の黍殻（きびがら）しっぽり濡れて
結びかねたる露営の夢を
月は冷たく顔覗き込む
命捧げて出てきた身ゆえ
死ぬる覚悟で吶喊（とっかん）すれど
武運拙（つたな）く討死にせねば
義理にからめた恤兵真綿（じゅっぺいまわた）
そろりそろりと頸（くび）締めかかる
どうせ生きては還らぬ積り